歯科矯正治療とはなんでしょう?
ここでは正常な歯並びとはどういう状態をいうのか,どんな歯並びは治療するべきなのか実例をあげて解説し,くわえて当院の治療方針を説明しています。
いい歯並びと悪い歯並び
正常咬合 | ||
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矯正歯科の立場から見て,正しい咬み合わせ,よい歯並びとは,上下前歯の正中線がそろい,かつ上の前歯が下の前歯に2mmほど被さっているものを言います。横から見ると上の六歳臼歯(奥から2番目の歯)のとがっている部分が下の同じ歯のくぼみと咬み合っています。こうした歯並びを「正常咬合」と呼んでいます。
反対咬合 | ||
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これに対し,下あごが前に出てしまっているものを「反対咬合」と言います。いわゆる「受け口」で,噛み合わせたとき,下の前歯が上の前歯よりも前側にあります。上の歯の被さりがないので,下の歯の先端から根元までがすべて見えています。
上顎前突 | ||
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逆に,上の前歯が前に突き出ている咬み合わせを「上顎前突」と言います。上の前歯が前に出たり,下あごが後退している状態です。いわゆる「出っ歯」で,日本人には比較的多い不正咬合です。あごの骨に原因がある場合と,歯だけが前に出ている場合とがあります。
叢生 | ||
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ちいさなあごに大きな歯が並ぼうとして,歯がでこぼこに生えている歯並びを「叢生」と呼びます。乱杭歯とも呼ばれ,八重歯もこの仲間です。歯がでこぼこに生えたり,生え方が不揃いになっているものですが,子供のあごの骨が小さくなってきているせいか,最近増加する傾向があります。
成長期の矯正治療 〜 Bio-progressive Therapy
当院では,成長期にある患者さんに対する治療において,「Bio-progressive Therapy」という治療方針をかかげています。
顔を構成する15個の骨と筋肉の関係を分析し,これを同年齢における平均値と照らし合わせながらその人だけの正常な咬合状態を決定,更に,成人までの成長予測を行ない将来の状態を計算に入れて適切な治療時期を算出し,治療目標を設定します。これにより以下のような理想的な矯正治療が可能になります。
成人の矯正治療
成人になると,骨の発育が終了していますので,自然の成長を利用した治療法は行なえません。自然の成長を利用しての矯正治療は望めなくなります。が,通常の矯正治療は十分可能です。年齢による制限はありません(60代の実例もあります)。
もちろん,人工歯(入れ歯)や歯肉の状態によって治療法が限定されることはありますが,正しい歯並びでよく噛める生活を手に入れることは,年齢をかさねるほど重要な意味をもってきます。もう歳だからとあきらめずに,ぜひお気軽にご相談ください。
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